様々な利用者がおります。
医師の指示に基づいた治療はもちろんですが、
各々の方に治療に頼るだけではなく、QoLを目指し利用者の人としての尊厳を最大限に尊重し、
その人らしい生活を重視した看護が大切であります。
またご家族の安心も重要であり、その気遣いが必要となります。
また、訪問看護業はサービス業の一環とも考えられ、そして商売でもあります。
ややもすると、聖職であるが故、経済活動は二の次との考えに陥りがちです。
働く看護師のやりがいを得、経済的充足を目指すためにステーションが発展が基盤となります。
このためには構成員である看護師に医療だけにとどまらない経済性の重要性の認識が重要となり、
これを満たしてこそステーションの維持・継続・拡大につながり、看護師のES(従業員満足)につながります。
事業所規模が5人未満の小規模ステーションが全国平均60%台と言われ、
小規模経営で赤字傾向が多く、起業者も多いが、廃業者も多い市場と言われています。
小規模でありますと夜間対応が困難となり、事務員を雇用できないため、
看護師が何でもやらなければいけない状況にもなります。
また訪問時に現場にて利用者の要望にすべて応え過ぎますと看護が介護にとあやふやになっていきます。
看護師一人一人の夜間対応の負担を軽減し、看護に専業し、経営を安定させるために、
看護師数の確保と利用者の拡大、効率の良い訪問が重要となってきます。
利用者様を重んじながら、看護の質を高め、看護・ステーション経営の全体最適を図る。
二律背反(トレードオフ)の中にありながら
・医療品質を高め
・効率良い訪問を実施し
・利用者満足を得、快方目指す
バランスをとることが訪問看護の世界では重要となります。